バスケットボールファンはもちろん、W杯の影響もあって、B.LEAGUEは日本のスポーツシーンで注目される存在になってきています。このリーグは、プロのバスケットボールのトップリーグとして、国内外から注目され、数多くのトッププレーヤーが競り合っています。
しかし、B.LEAGUEは、注目のスター選手だけでなく、練習生として活動する若き才能たちが存在することはご存知でしょうか?
上記のような形で23-24シーズン練習生としてチームに加わる選手が多数います。
B.LEAGUEの練習生は、未来のスタープレーヤーとしての素質を秘めた若いバスケットボール選手たちの登竜門です。
アイドルグループなら練習生というとなんとなくイメージがつきますが、バスケの練習生ってどんな待遇なのでしょう?試合には出れるのでしょうか?
この記事では、B.LEAGUEの練習生に焦点を当て、彼らがどのようにリーグ内でキャリアをスタートし、将来の成功につなげていくのかを調べてみました!
Bリーグの練習生ってどんな制度?
練習生とは、期間を設けずに練習に参加できるという制度で、シーズン中に特別指定選手契約やプロ契約に切り替わることもあります。
個々のスキルがヘッドコーチ以下チームスタッフの中で契約に値するとなった場合、シーズン中の契約も視野に入れて練習に参加している選手ため、誰でも練習生になれるわけではありません。
この制度は、選手が自分の能力を証明し、プロ契約を結ぶチャンスを得ることができます。
つまり、練習生は、Bリーガーの卵ということになります!
卵といっても、一度Bリーグのチームで活躍した選手が契約満了になり、その後練習生として他のチームに加わるというケースが多いようです。
選手としては、認められればチームに正式加入できるかもしれないメリットや練習場所の確保ができること、チームとしては下記のようなメリットがあるため制度として成り立っている背景があります。
- 枠を消費せず予備の選手をキープできる
- 特別指定枠を消費せず契約予定の若手をキープできる
- チームやクラブに関わる雑用をやってもらえる(代わりに練習環境の提供)
- 学生の職場体験
- 選手の練習相手になってもらう
スタッフ兼練習生というケースも
特に最近スタッフ兼練習生で賑わせたのは、元NBA選手でBリーグでも活躍してきたジュシュ・ハレルソン。正しくはサポートコーチとのことですが、アシスタントコーチではないためスタッフ登録はされないそう。
練習生から加入した選手は?
Bリーグには練習生から新規加入した選手がいます。
オフシーズンアルバルク東京で練習生として参加していた岡本飛竜選手は、12月から新加入することに。何試合か出場し、エネルギッシュなキャラクターでチームのムードメーカーになりました。
その後シーズン終了後は契約満了となりますが、23-24シーズン、再契約という奇跡の復活劇を遂げた選手でした。
ダブドリのnoteに岡本選手のインタビューが載っていて面白かったので、興味のある方はぜひ!有料ですが300円なのでお安いです。
また過去の例を挙げますと、荒川颯選手は、ライジングゼファー福岡の特別指定選手、滋賀レイクスターズ(当時)の練習生を経て、2020年12月にファイティングイーグルス名古屋でプロキャリアをスタートさせています。(そして、2023年7月25日に琉球ゴールデンキングスは荒川颯選手が練習生としてチームに加入したことを発表)
練習生が新加入する場合、怪我人が出て特定ポジションの人数が足りなくなる、元々ロスターが不足気味の場合に新加入することがあるようです。
練習生の待遇は?
練習生の待遇については、今まで少々グレーゾーンだったようなのですが、2023年7月に規約が正式にできました。
■第48条[選手でない者の取扱い]
(1)Bクラブは、練習生等肩書の如何を問わず、Bクラブに所属するプロ選手またはアマチュア選手のいずれにも該当しない者に関し、以下の取扱いを行ってはならない。ただし、第1号および第4号の規定は、当該Bクラブのユースチームの選手については適用しない。
①当該者が自クラブに所属する選手である、または所属する選手であると認識されるおそれのある内容での対外的発表
②選手としての活動に対する報酬の支払い
③練習参加のための物品の支給、旅行費、練習参加による負傷時の治療費の実費相当分を超える手当の支払い
④当該者の協会への選手登録
(2)いかなるクラブも、前項の者と選手契約交渉を行うにあたり、当該者が所属するクラブへの事前通知および当該クラブの承諾を要しない。
練習生の規定では、肩書きを問わず、プロ選手やアマチュア選手のいずれも該当しない者に対しては、報酬支払いのほか、旅行費や治療費の実費相当分を超える手当の支払いなどが認められません。島田慎二チェアマンは、練習生は活動するにあたって「必要最低限」の支給にするべきとのことでした。
待遇は良くなさそうだけど、、、チャンスを掴める可能性がある
練習生は、練習生だけあって基本的に実費の支払いしかされないようなので、決して待遇が良いとは言えないようです。ただ、フリーの選手の場合、練習場や練習相手の確保も難しいことや何もツテがない状態でシーズン後の加入が難しいことを考えると、ワンチャン狙いで練習生になるということは選択としては間違っていないのかなと思いました。
実際に怪我人が出た琉球ゴールデンキングスでは練習生として加入していた荒川選手が選手契約になりました。不死鳥のように蘇る荒川選手すごい!
練習生の中からチャンスを掴んで契約を勝ち取る選手が出てくると嬉しいですね!