バスケットボールは、世界中で愛されるスポーツの一つ。そのスピード感と戦略性は多くのファンを魅了しています。
日本でも、バスケットボールは小学校から体育の授業で取り入れられるなど、幅広い層に普及しています。特に近年ではプロリーグ「Bリーグ」の設立により、その人気とレベルが一段と高まっています。
この記事では、Bリーグについてわかりやすく簡単にご説明します!
B.リーグの歴史を簡単に
B.リーグは、2016年に日本プロバスケットボールリーグ(NBL)と日本バスケットボールリーグ(bjリーグ)が統合して誕生しました。
この統合は、日本のバスケットボール界にとって大きな転換点であり、国内外のバスケットボールファンから大きな注目を集めました。
ちな、B.リーグの創設者は、Jリーグの初代チェアマンでもある川淵三郎氏。こういう大きな組織の立ち上げが得意なのだろうなぁ。
B.リーグは、現在1部から3部までのリーグ構成を持ち、各チームが競争力を持つようになっています。
Bリーグの編成
1部リーグには全国24チームが参加し、2部リーグには14チーム、3部リーグには16チームが参加しています。これらのチームは、レギュラーシーズンとプレーオフを通じて優勝を目指します。
B1,B2リーグの運営は、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグに対して、B3リーグは、一般社団法人ジャパン・バスケットボールリーグとなっており、運営団体が異なります。
B1リーグは東地区・中地区・西地区と大きく3つに分かれていて、B2リーグは、東地区・西地区の2つに分かれています。
各チームは、日本国内の選手だけでなく、数名の外国人選手を登録することが許されています。
外国籍の選手のベンチ入りは3人、オンコートは各クォーターで2人まで登録することができ、また、アジア特別枠選手制度が導入され、帰化選手とアジア特別枠選手のいずれか1名がベンチ入りすることができます。
これにより、日本の選手たちは世界のトップレベルの選手たちと競い合う機会を得て、自身の技術や経験を向上させることができます。また、外国人選手たちは日本のバスケットボール界に新たな風を吹き込み、試合の魅力を一層高めています。
B.リーグのシーズンは秋春制
B.リーグは秋から始まって春に終わる秋春制を採用しています。(10月〜5月)
10月から5月の初旬までレギュラーシーズンがあり、5月の半ばから成績上位チームが優勝を賭けて戦うチャンピオンシップが始まります。
2022-2023シーズンの王者は琉球ゴールデンキングス。2021-2022シーズンで準優勝でした。西地区のチームが優勝することはBリーグ創設以来初めてのことで、地域差が拮抗したリーグになってきたということが言えるでしょう。
B.リーグ試合フォーマット
試合は土曜日・日曜日を中心に、平日である水曜日も定期的に試合が行われます。基本的に土日開催の場合は土曜・日曜と連続して試合が行われます。
B.リーグ公式サイトにて試合のフォーマットを確認してみました。
出典:B.LEAGUEフォーマット
- B1:24クラブを東中西の3地区へ分け、自地区4回戦総当たり/他地区は2回戦総当たり(合計60試合)
- B2:14クラブを東西の2地区へ分け、自地区6回戦総当たり/他地区2回戦総当たり+任意に選ばれる他地区内の5クラブとさらに2回戦(合計60試合)
クラブの順位は、「勝率(勝ち試合数÷成立した試合数)」によって決定する。各リーグ戦全日程が終了した時点で、勝率が高いクラブを各地区の上位とする。
ただし、勝率で同じ順位になった場合には、以下の順序により順位を決定する。なお、勝率が同じクラブが3クラブ以上ある場合は、以下のいずれかの適用により、一部のクラブと他のクラブの間で優劣がつく場合は、当該優劣のついたクラブと他のクラブ間の順位の優劣関係を確定とし、優劣がつかなかったクラブ間において再度以下の順序により順位を決定し、全ての優劣がつくまでこれを繰り返すものとする。
例えば、B1リーグ所属のアルバルク東京の場合、東地区になります。
同じ東地区の千葉ジェッツとは2022-2023シーズンに10月7日・10月8日にホーム開催で、アウェイ開催で4月28日・29日、計4回に対戦しています。
また、中地区のサンロッカーズ渋谷とは、3月18日・3月19日にアウェイで対戦、西地区の京都ハンナリーズとは12月10日・12月11日にホームで対戦し、それぞれ2回対戦しています。
チャンピオンシップについて
B.リーグの年間チャンピオンを決めるチャンピオンシップ(CS)。熱い戦いが繰り広げられています。
CSはレギュラーシーズンと戦い方が全然違う!負けたら終わりということもあって、主力選手だとローテーションもあまりせず、即戦力選手をともかく使いまくる感じです^^;
2022-23シーズンの場合、B1リーグ戦各地区の1位および2位のクラブと、各地区の上位2クラブを除いた18クラブのうち上位2クラブが本大会に参加します。
試合はトーナメント方式にて行い、準々決勝、準決勝、決勝は、全て2試合行います。
GAME1、GAME2で対戦チームが1勝1敗だった場合、平日にGAME3が行われます。(月曜日もしくは火曜日)
また、3位決定戦は行いません。
2022-23シーズンは、優勝は琉球ゴールデンキングス、準優勝は千葉ジェッツふなばしでした。
決勝戦はTV(地上波)でも放送がありました!
めちゃくちゃ迫力と緊張がありました・・・。
地域に根差したチームであるために
B.リーグのミッションは、バスケットボールを通じて人々を幸せにし、社会に貢献することです。
各チームは地域と密接に連携し、地域の子供たちにバスケットボールを教えるクリニックを開催したり、地域のイベントやSDGsに関する取り組みに参加したりするなど、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
選手たちが地域社会と連携し、子供たちに夢を与え、バスケットクリニックなどのバスケットボールの楽しさを広める活動を行っています。
子ども食堂の開催やチアやマスコットの小学校などの訪問など、社会貢献活動はどのチームもかなり行っているようです。地元チームのサイトをチェックしてみると活動が載ってますよ。
B.リーグの試合はエンタメ性が高い!
特にB1リーグは演出に力を入れています。
試合時間までDJが音楽をかけたりいろいろなミニコーナーを行っていて、試合時間まで楽しく時間を過ごすことができます。
演出も派手で、選手紹介などの音と光の演出はもちろん、DJ主導の応援、タイムアウトや試合の合間にチアのダンスなどがあり、飽きさせません。ハーフタイムショーなども充実しています。
試合は、1Q 10分×4回試合を行うのですが、点がどんどん入るので楽しいです。1試合約2時間ほどで終了するのですが、集中しているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。選手たちの高い技術と競争力、そしてチームワークを見ることができる舞台であり、エキサイティングな試合展開に魅了されちゃいます!
B.リーグは、日本のバスケットボールのレベルを引き上げることはもちろん、バスケットボールの魅力を広く伝える役割も果たしています。
B.リーグの試合はどうすれば観れる?
B.リーグの試合は、各地のアリーナや体育館で開催され、チケットを購入して観戦に行くことができます。(チケットはチームによって価格帯が異なります)
また、現地には行けないけど試合を観たい!という方のために、テレビ中継や配信サービスで試合を観ることができます。
B1,B2リーグは主にバスケットLIVEというバスケット専用アプリから試合を見ることができ、リアルタイム視聴から見逃し配信まで行っています。
B3リーグは、B3TVという専用のサイトから試合を視聴することができます。
テレビ中継に関しては、BS1でたまに放送します。チャンピオンズシップなどになるとNHK綜合などの地上波でも放送されます。
ダイヤの原石や推しの選手を見つけることができるのも楽しみの一つ
B.リーグは、選手たちがプロとしてのキャリアを追求する場でもあります。
多くの選手たちは、高校→大学でのプレイを経た後、B.リーグに進みます。
活躍次第でバスケットボールの日本代表に選ばれたり、さらには海外のリーグへと進出する選手もいます。これらの選手たちは、自身の技術と経験を活かして、チームの勝利に貢献し、成長していく姿を見守っていくのも楽しみの一つです。
「あの時はフリースローもまともに入れられなかった〇〇くんが、今じゃ失敗しなくなってめっちゃ点決めてる!」みたいなことがシーズン中にもあります。こんなふうに若手選手の成長を見守っていくことも楽しみの一つです。
よく観に行くチームの選手や推しの選手が代表入りするとちょっとテンションが上がります!
日本代表や海外リーグ進出とまではいかないまでも、良い選手はたくさんいます!
「プレーが好き」「ルックスが好き」「雰囲気が好き」などなどで推しの選手を作って応援する楽しみもBリーグの魅力の一つではないでしょうか。
ユニフォーム・タオル・キーホルダー、アクスタなどグッズも色々販売されていますので、推し活としても楽しむことができます。
2026年からは新Bリーグが開幕
2026年に新しい基準のB.リーグが開催されます。
今まで、B1、B2、B3リーグという名称でしたが、2026−2027シーズンから名称自体が変わります。
- B1リーグ→B.LEAGUE PREMIER
- B2リーグ→B.LEAGUE ONE
- B3リーグ→B.LEAGUE NEXT
今までのB.リーグは、成績による昇格と降格がありましたが、2026−2027シーズンから競技成績による昇格と降格を廃止し、入場者数や売上高など経営力が参戦の審査基準となる予定で、大きくシステムが様変わりします。
今後B.リーグはますます注目される存在になると思う
B.リーグの存在は、日本のバスケットボール界をより盛り上げるために欠かせない存在と言えるでしょう。
その活動は、バスケットボールのレベル向上だけでなく、スポーツを通じた社会貢献にも繋がっています。これからも、B.リーグが日本のバスケットボールの発展を牽引し、多くの人々にバスケットボールの魅力を伝えていくことを期待しています。