日本のプロバスケットボールリーグであるB.リーグ。
2023年現在、B1リーグには全国24チームが参加し、B2リーグには14チーム、B3部リーグには16チームが参加しています。
B1リーグは、B.リーグのトップリーグです。
B2リーグは、 Bリーグの2部リーグであり、B1リーグよりも下位の位置にあります。
B3リーグは、B3リーグは、3部に相当します。このリーグは、プロチームのB1・B2とは異なり、クラブチームと企業形態のチーム(実業団)によるプロ・アマ混成のリーグとなっています。
当然B3リーグだったチームがずっとB3リーグにいるわけではなく、B1リーグも然り。サッカーのJ1・J2・J3リーグと同じように昇格・降格の入れ替え制度があります。
入れ替え戦があることで、緊張感が生まれ、リーグ自体の技術力の向上や活性化が期待されます。
2022-23シーズン終了後は、B2からB1へ上位2クラブ、B3からB2へ2クラブが自動昇格しました。また、B1からB2へ下位2クラブ、B2からB3へ下位2クラブが自動降格しています。
今回は昇格・降格について調べてみました。
B2→B1リーグの昇格
毎シーズン2チームが昇格しています。
コロナ禍でも昇格制度は稼働しており、今のチーム数になっています。
2023-2024 | 越谷アルファーズ、滋賀レイクス |
2022-2023 | 佐賀バルーナーズ、長崎ヴェルカ |
2021-2022 | ファイティングイーグルス名古屋、仙台89ERS |
2020-2021 | 群馬クレインサンダーズ、茨城ロボッツ |
2019-2020 | 信州ブレイブウォリアーズ、広島ドラゴンフライズ |
2018-2019 | 島根スサノオマジック |
2017-2018 | 秋田ノーザンハピネッツ、ライジングゼファー福岡 |
2016-2017 | 島根スサノオマジック、西宮ストークス |
B1リーグへの昇格は、島根スサノオマジックが少し昇降格を繰り返しましたが、2018-2019シーズンにはB1リーグに復帰をし、運営母体がバンダイナムコエンターテイメントになると強さも安定。今や競合チームの仲間入りを果たしています。2021-2022,2022-2023年シーズンにはCSに出場を果たしています。
B2 PLAYOFFS
B2からB1リーグへの昇格の場合、B2 PLAYOFFSというトーナメント方式の大会が開催されます。
2023-24シーズン B2リーグ戦における東・西地区の1位、2位および3位のクラブと、各地区の上位3クラブを除いた8クラブのうち上位2クラブ(ワイルドカード)が本大会に参加し、準々決勝、準決勝、3位決定戦・決勝はそれぞれ2試合行います。(3戦2勝方式、上位クラブのホーム開催)
アルティーリ千葉がぶっちぎりで東地区優勝してしまいましたが、昇格したのは先ほども載せたように越谷アルファーズと滋賀レイクスでした。しかもサクッと2勝!!参考までにレギュラーシーズンの順位表と勝率を乗せましたが、越谷はA千葉よりも20勝も少ないわけです。でも勝って昇格した。ドラマですよね・・・。
レギュラーシーズンの勝率なんて関係ないんや・・・。戦い方が違うんやな・・・。
参考:第31節の順位
東地区 | 西地区 | |
1位 | アルティーリ千葉(東地区優勝) 54勝4敗 | 滋賀レイクス(西地区優勝) 43勝15敗 |
2位 | 越谷アルファーズ(プレーオフ確定) 34勝24敗 | ライジングゼファー福岡(プレーオフ確定) 36勝22敗 |
3位 | 山形ワイヴァンズ(プレーオフ確定) 30勝28敗 | 熊本ヴォルターズ(プレーオフ確定) 33勝25敗 |
4位 | 青森ワッツ 29勝29敗 | ベルテックス静岡 27勝31敗 |
5位 | 福島ファイヤーボンズ 23勝35敗 | 神戸ストークス 27勝31敗 |
6位 | 岩手ビックブルズ 18勝40敗 | バンビシャス奈良 23勝35敗 |
7位 | 新潟アルビレックスBB 7勝51敗 | 愛媛オレンジバイキングス 22勝36敗 |
B3→B2リーグの昇格
2023-2024シーズンは、全18クラブによるリーグ戦全468試合が行われ、レギュラーシーズン上位8クラブによるプレーオフ(3戦2勝方式、上位クラブのホーム開催)を行いました。
23-24シーズンは、3/4現在、福井・香川・鹿児島・横浜EX・埼玉・徳島・東京U・湘南がプレーオフ確定しました!
2023-2024 | 福井ブローウィンズ、鹿児島レブナイズ |
2022-2023 | 岩手ビッグブルズ、ベルテックス静岡 |
2021-2022 | 長崎ヴェルカ、アルティーリ千葉 |
2020-2021 | なし |
2019-2020 | 佐賀バルーナーズ |
2018-2019 | 東京エクセレンス、越谷アルファーズ |
2017-2018 | 東京八王子トレインズ |
2016-2017 | 金沢武士団、ライジングゼファーフクオカ |
特筆すべきは長崎ヴェルカでしょうか!2020年の創立から、3年でB1リーグへの昇格を決めています。
長崎ヴェルカの運営会社は、通信販売のジャパネットたかたで有名なジャパネットホールディングス。資金力が豊富なため有望選手の獲得がしやすいことも短期間で昇格を決めた大きなポイントだと思われます。佐賀バルーナーズもB2リーグを3年程度でB1昇格しています。
また、今年昇格した福井ブローウィンズは今年発足したばかりのチームですが、最高勝率で昇格しました。
親会社の資金力=短期間の戦力アップかーらーのー昇格は、切ってもきれないところですね。IT会社などどんどん資金力のあるチームが参戦してきているため、資金力がないチームはその分大変そうです、、、、。
降格
2019-2020シーズンは途中でBリーグが中止になったこと、その後もコロナ禍で降格はありませんでした。
2022-2023シーズンから降格システムが復活しています。
昇格が上位8チームのプレーオフであることに対して、降格はB1からB2へ下位2クラブ、B2からB3へ下位2クラブが自動降格しています。
B1→B2リーグの降格
2023-2024 | 富山グラウジーズ・信州ブレイブウォーリアーズ |
2022-2023 | 新潟アルビレックスBB・滋賀レイクス |
2021-2022 | コロナ禍の特別措置で降格なし |
2020-2021 | コロナ禍の特別措置で降格なし |
2019-2020 | コロナ禍の特別措置で降格なし |
2018-2019 | ライジングゼファー福岡 |
2017-2018 | 島根スサノオマジック、西宮ストークス |
2016-2017 | 仙台89ERS、秋田ノーザンハピネッツ |
23-24シーズンの降格は、富山グラウジーズ・信州ブレイブウォーリアーズが確定><
B2→B3リーグの降格
2023-2024 | 新潟アルビレックスBB、岩手ビッグブルズ |
2022-2023 | 香川ファイブアローズ、アースフレンズ東京Z |
2021-2022 | コロナ禍の特別措置で降格なし |
2020-2021 | コロナ禍の特別措置で降格なし |
2019-2020 | 東京エクセレンス |
2018-2019 | 金沢武士団、東京八王子ビートレインズ |
2017-2018 | 岩手ビッグブルズ |
2016-2017 | 東京エクセレンス、鹿児島レブナイズ |
B2019-2020シーズンは途中でBリーグが中止になったこと、その後もコロナ禍で降格はありませんでした。2022-2023シーズンから降格システムが復活しています。
23-24シリーズはすでに降格が決まってしまいました。。。新潟アルビレックスBBはB1からB2に昨年降格したばかりでさらにB3に落ちてしまうとなると、、、。オフシーズンに経営状況や練習環境が、、、などなどいろいろな話題が出ていましたが、巻き返して欲しいですね。岩手ビッグブルズもB2定着にはまだまだ難しいようで、一年での降格となってしまいました。
降格するとなかなか上がって来れない・・・
B.リーグが始まってからの昇降格を調べてみましたが、一度下位リーグに降格するとなかなか上がって来れないという印象を受けました。。。(サッカーでいうJ2沼のようなものですね・・・)
降格することでスポンサーが離れる=資金力の低下、選手が移籍=クオリティの低下などがありかと思いますので、経営体力があるチームではないとなかなか這い上がって来れないのだろうと想像ができます。
たとえ降格しても1年で復帰できれば良いのですが、下位リーグの在籍期間が長くなるとますますスポンサーが離れるという悪循環に陥ることがあり、スポーツビジネスの難しさを感じさせます。
降格しないために、昇格するために必要なのはただ勝ち続けること。
シンプルなことですが、これが一番難しいのです。
26-27シーズンからBリーグは新しい基準になります
2026年から新しい基準のBリーグになります!
- B1リーグ→B.LEAGUE PREMIER
- B2リーグ→B.LEAGUE ONE
- B3リーグ→B.LEAGUE NEXT
26-27シーズンから昇格降格はなくなり、収益や平均入場者数、アリーナの規模によって参画するリーグに変わります。詳しくは下記のリンクをご覧ください
昇格・降格はなくなりますが、参画するには一定の条件が必要になりました。
「入場者数」「アリーナの規模や施設」などチームが頑張ってなんとかなる問題ではなくなってくるので、「チームはどこのリーグの参戦を目指すか」ということが今後の経営に大きく関わってきます。特に経営母体が小さいチームは、「少し頑張れば実現できそうなリーグ」を選ぶことが必要になってくるのではないでしょうか。
まとめ
愛するチームに対してブースターができることは、
- 試合を観に行く(シーチケを買う)
- 試合を観に来てくれる人を増やす(友人・知人・家族を誘う)
- 応援する
- 物販などを購入してチームにお金を落とす
といったところではないでしょうか。
なんだかんだ言っても、結局のところお金が物を言う世の中なので、チームにお金を落としましょう。
そして全力で応援しましょう!
それがチームを強くする原動力になるのではないでしょうか。